皆さま、こんにちは。コバヤシです。
本日、ボランティアの皆さんと野草園の植物調査を行いました。
いろいろと見られて面白かったので、またまた野草園情報となりますが、今日はその一部をご紹介。
まず、お花情報。
目立つものではありませんが、カエル池ではジュズダマが開花していました。
どこが花なのかと言うと、丸く壺型に膨らんでいる部分から出ている白いブラシ状のものが雌花、そこから稲穂のようなものが連なって垂れ下がり、その隙間からはみ出ている小さく黄色いものが雄花です。地味だけど、これは嬉しい!
ジュズダマは熟すと、果実がまるで数珠のように連なって実ることから『数珠玉(じゅずだま)』と名付けられたそうです。
ただ、実際にはこの果実を小さな袋に詰め込んでお手玉にしていたそうで、個人的には『御手玉(おてだま)』への改名を進言することもやぶさかではないところ・・・。
いや、お手玉の中に入れる実だから「御手玉玉」・・・?お手玉に御手玉玉を入れてお手玉をしたら御手玉玉が少なくてお手玉が・・・
ややこしいからやめましょう。
かつては葛飾区内でも普通に見られたそうですが、今では生育できる水辺環境の減少で数が減っている貴重な植物の一種で、今年も元気に育ってくれているようで何よりです。
昆虫では、先日に引き続きトンボ情報をば。
今日はこんなトンボがやってきていましたよ。
マイコアカネです。色合い等からして、まだ未成熟のオスのようですね。
トンボは羽化直後、体を成熟させる期間があり、そのために水辺近くの樹間や茂みを利用するものもいます。
この子も、体を成熟させるべく休んでいたのかも知れません。接近してもしばらくは微動だにしませんでした。
先日のご紹介に続き、また普段とはちょっと変わったトンボが来てくれるのが、野草園のカエル池の楽しいところですね。
また、草が茂った場所では、糸で覆った卵嚢を守るササグモや・・・
足元の低い位置に網を張り、バッタなどの獲物を待つナガコガネグモの幼体など、クモ類も多く見られました。
それだけ獲物となる小昆虫が多いのでしょうね。
実際、ショウリョウバッタやオンブバッタなどもたくさん見られました。
・・・と、こんなふうに、多様な生きものが見頃の野草園。
現在も環境整備のため、まだ一般開放はしておりませんが、ガイドウォークでご案内することは可能です。
日陰も多く涼しい場所ですので(代わりに蚊がたくさんいますが)、ご希望の際はぜひ仰ってください。
生きもの豊かな野草園の環境も、ぜひぜひ観察していってくださいね。