皆様こんにちは。
水元かわせみの里の野間です。
5月18日に行われた、第5回カワセミ個体数一斉調査。ご参加くださったみなさまありがとうございます!
本ッッ当に遅くなってしまいましたが……ようやく調査結果がまとまったので、ご報告です!
(調査終了後の集合写真)
今回の調査の参加者は、スタッフ含めて57名!
元々は70名前後の参加者がいらっしゃったのですが、雨天延期に伴い、残念ながら不参加となった方が複数おり、
予定人数よりおよそ2割減での実施となりました。
そのため、調査地点数も前回より5地点減らし、29地点での実施となりましたが、
結果として、過去の回と比べても遜色のない結果が得られました!
ひとえに皆様のご協力のおかげです!皆様ありがとうございました!
調査時間も前回同様の10時30分から12時までの1時間30分。
公園内全域に2~4名からなる調査員についてもらい、トランシーバーを用いてカワセミの飛来を調査しました!
(調査の様子。調査には興和オプトロニクス株式会社様の双眼鏡をお借りしました)
さて、その調査結果ですが、全地点におけるカワセミの確認回数は合計69回!
昨年の春が70回のため、ほぼ同数の確認記録です。
そして、個体数としては、少なくとも5~6羽が確認されました!!
(今回の調査記録)
調査結果からは、
・水元かわせみの里周辺
・バードサンクチュアリ周辺
・内溜め周辺
・水辺のさと周辺
・不動池周辺
の五カ所でカワセミが縄張りをつくっていることが推定されました。
(縄張りがあると推定される場所)少し小難しい話になりますが、個体数算出の根拠を以下に記載します。
興味が無ければ飛ばしてください!長いので!
公園の南側では、不動池では♂と♀の2羽の同時確認があり、またその不動池の♂と水辺のさとの♂が10時35分に同時確認されています。
すなわちこの♂はそれぞれ別の個体のため、この時点で3羽のカワセミがいることがわかります。
しかし、内溜め周辺の個体は、近隣の水辺のさとの個体と同時確認されたタイミングも無く、別個体であるかどうかは残念ながら判りません。
そのため、公園の南側では「少なくとも3~4羽のカワセミが棲息している」と推定されます。
対して公園の北側では、水元かわせみの里周辺とバードサンクチュアリ周辺でそれぞれカワセミが確認されています。
そして、10:42に5番地点でカワセミが確認されている中で、同時に9番地点で鳴き声を記録しているため、こちらも別個体である可能性が高いです。
そのため、公園の北側では「少なくとも2羽が棲息している」と推定されます。
ここで、北側と南側の個体が同一個体である可能性があるかどうかが一つ重要な点になりますが、今回調査では公園の中腹地点(14、15、16)にてカワセミが一度も確認されていないことから、移動は無かったものと推定できます。
そのため、個体数は合計で5~6羽としました。
実際には、水元かわせみの里で普段確認されていた♂の個体がこの日見られていなかったことなど、まだまだ個体がいる可能性はあるので「少なくとも」と言ったところです。
やはり、繁殖期のカワセミは非繁殖期と比べて、なわばり数が減少することによって個体数も応じて
減少する傾向にあるようです。
その分、カワセミのいる所といないところがハッキリする上、移動範囲が広くなるので、なわばりの位置を把握していないとなかなか見つけるのが難しそうです。
ちなみにこの調査中、水元かわせみの里ではまったく記録が出なかったカワセミですが、4番地点では水元かわせみの里を縄張りにしていると思われる個体が頻繁に大場川方面に飛んでいくところが見られており、繁殖を試みている雰囲気でした。
最近は
求愛給餌や
交尾行動などがちらほら見られていますから、カワセミの繁殖も現在進行中の模様です!
ぜひ、水元かわせみの里のカワセミの今後にもご注目ください!