皆様こんにちWoW!
水元かわせみの里の野間です。
報告が少し遅くなってしまったが、6/1から、皆にとってもきっとすごく身近な生きものである、アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメの規制が始まったのを知っているかな?
(アメリカザリガニ(左)とミミシシッピアカミミガメ(右))
規制の内容は、これら2種を「条件付特定外来生物」というものに指定するという内容だ!日本で見られる「外来種」の中で、特に環境につよい影響がある生きものが「特定外来生物」というものに指定されているが、これは、指定された生きものの飼育や販売、配布や放流、生きた状態で捕まえた場所からの移動を禁止するものだ!違反すると「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」と、かなり重い罪となっている。そして「条件付特定外来生物」というのは、「特定外来生物」における規制のうち、飼育と配布(無償でのプレゼント)がオッケーになる代わり、販売と放流を禁止するものだ!
(環境省のサイト「日本の外来種対策」より引用)
なので、今みんなが飼育しているアメリカザリガニとミシシッピアカミミガメは、これまで通り飼育していて大丈夫!しかし、もし逃げられてしまったり、外に逃がしてしまった場合、法律違反となる可能性があるからそこだけは注意だ!命を預かっている身として、責任をもって飼育してほしいぞ!
……というのが、今回の規制の概要ですが、しかしなぜ、こんなにも身近な生きものたちが「条件付特定外来生物」なんていう物騒なものに指定されてしまったのでしょうか?それには様々な理由がありますが、その理由をみんなで考え、正しく自然について学ぶ講座「ザリガニかアカミミガメになってみよう! ~身近な外来種って知ってる?~」を、6月3日に実施しました!講師には、環境系エンターテイナーにして、環境省の発信する条件付特定外来生物について伝える動画にも案内人として出演していた、WOWキツネザルさんに来ていただき、みんなで楽しく外来種について考えました!参加者にはアメリカザリガニかミシシッピアカミミガメのお面をつけてもらって、それぞれの生きものになりきりながら、講座に参加してもらいました!
アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメは、名前にそれぞれ「アメリカ」と「ミシシッピ」とついているように、もともと日本にいた生きものではありません。人の手によって連れてこられてしまった「外来種」です。そんな外来種の彼らが、どうして水元公園にいて、それによって何が起きてしまっているのでしょう?その理由を探るべく、室内で簡単に外来種について勉強したあと、講師と一緒に、野外に実際にアメリカザリガニとミシシッピアカミミガメを探しに行きました!
野外に出て、橋の上から水面を覗いてみると、すぐに子どもたちが何かを発見したようです。
その示した先を見てみると、なんとそこにはミシシッピアカミミガメが!
スイレンの葉の上で休憩していたアカミミガメが見つかりました。天敵がとても少ないのか、堂々と甲羅干しをしていました。その他にも水面を泳いでいたアカミミガメなどを含め、合計8匹が見つかりました。
橋の上から少し移動して、小さな池に到着すると、今度は子どもたちが「ここはアメリカザリガニはいるかも!」と声を上げます。子供たちに網を渡して水の中を探ってもらうと、少しして、発見の報告が!
10分ほどの探索で、この日は5匹前後の大きなアメリカザリガニが見つかりました!一番大きな個体は、とても目立つ真っ赤な色をしていました。
その後、室内に戻り、見られた生きものの様子や、暮らしていた環境から、アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメの生態と、その影響について、皆で考えました。
「アメリカザリガニは石の下をガサガサしたら見つかったから、石の下が好き」「アメリカザリガニは強い。」「ミシシッピアカミミガメは甲羅があるから、食べられにくい」「アメリカザリガニ同士でも、隠れ家を求めてケンカしてる」「石の下からほかの生きものを追い出して、追い出されて生きものは死んでしまったり、食べられてしまうかも」
などなど、観察した結果から、様々な意見を出してくれました。
その他にも、アカミミガメとアメリカザリガニは、水草を食べて尽くしてしまい、水草のない環境に変えてしまうなど、高い「環境改変能力」を持ちます。水草が無くなるということは、陸上において森が無くなってしまうのと同じで、水草の中で暮らしていた生きものたちは棲み処を失ってしまい、暮らしていくことができなくなります。
アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメは、人によって連れてこられてしまっただけの生きものなので決して悪者ではありませんが、現在の日本の環境においてはどうしても害があります。そのため、6月1日よりこの2種は、日本の環境を守るために「条件付特定外来生物」へ指定されました。アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメが、まだ侵入していない水辺に逃がされ、これ以上その生息範囲を広げることのないよう「逃がすことを禁止」しているのもそのためです。
これからのアメリカザリガニとミシシッピアカミミガメとのつき合い方について、今一度その関わり方を見直して、日本の自然環境を守るために、皆で協力していけたらと思います。
(WoWキツネザルさんと未来のヒーローたち)
参加者の皆さまからは、
「ザリガニをよーく観察できた」
「次世代の子達に気付きをあたえる様な企画は沢山やってほしいところです」
「スペシャリスト達の意見をたくさん聞けて大変楽しかったです。ありがとうございました」
「久しぶりに童心にかえって、子供たちと一緒に楽しく過ごせた」
「子供の声に耳を傾け、考えを聞き出していただき、とてもいい体験をさせていただきました」
など、たくさんのご感想をいただきました。
楽しく講師を務めてくださったWoWキツネザルさん、
講座に参加してくださった皆さま、
お手伝いくださったボランティアの皆さま、
どうもありがとうございました!