いよいよお目覚め！春を迎え、クワコの卵が孵りだしました。

皆様こんにちは。

水元かわせみの里の野間です。

まゆを作るガが大好きなので、昨年飼育していたクワコたち。

そんなクワコの成虫が昨年の秋に産んだ卵が、一冬を越して春を迎え、ついに新しい命が誕生しました！

体長2mmほどの極小の体に小さな毛をふんだんに生やした、なんとも頼りないながらも可愛らしい幼虫です。

ヤママユやカイコなど、まゆを作るガの仲間の多くは、生まれた直後はこのように毛だらけの黒っぽい姿をしています。

この様子から、特にカイコの幼虫は"蟻蚕（ぎさん）"あるいは"毛児（けご）"などと呼ばれるようです。

毛だらけの子どもということですね！まんまだ！

ちなみに、クワコの卵は冬を越さないものは黄色ですが、越冬するものは黒く変色します。恐らく桑の木肌に擬態するためでしょう。

しかし、越冬して黒く変色した卵も、幼虫が出て行ったあとは黄色になるので、孵化したかどうかは見た目にとても分かりやすいです。

よく見ると卵の殻に丸い穴も開いてますね。

今はほんの10匹前後ですが、飼育ケース内にはまだまだたくさんの卵がありますので、これから何百匹という数のクワコが孵化してくるものと思われます。

なかなかデリケートな昆虫なので、全部を飼育するのは難しいかと思われますが、可能ならたくさんのまゆを採集して紡いで糸にしたい……！

そんな秘かな野望を個人的に抱えながら、水元かわせみの里では現在クワコを飼育中。

お近くにいらした際にはぜひ、カイコによく似ながらも少し違う、小さなイモムシの姿を覗きに来てください。