皆様こんにちは。
水元かわせみの里の野間です。
先月、かわせみの里の裏手にある野草園の園路整備として、園路脇に立ててある杭の交換をしていたところ、引っこ抜いた杭から親指サイズの白い幼虫が出てきました。
杭の中にいたのか、杭の下の土にいたのか分かりませんが、見た目からしてどうやらコガネムシ科の幼虫のようです。
種類の同定のため、水辺のふれあいルームに持ち帰り、朽木や腐葉土を入れたケースで飼育。
そして本日、飼育ケース内を点検してみたところ、"土まゆ"と呼ばれる土で作られた蛹室を発見しました。
朽ちたクヌギのドングリを想像させるような、しっとりとしていて柔らかく、しかし弾力のある立派なまゆです。
失礼して、端っこを壊して中を覗いてみると、白い幼虫とこんにちは!どうやらまだまだ前蛹(さなぎになる前の状態)のようでした。ごめんね!
ところで土繭が作られたということは、どうやらカナブンかハナムグリの仲間みたいですね。カナブンやハナムグリの仲間は、このように周囲の土などを利用してまゆ状の部屋を作り、外敵や乾燥から身を守ります。
土まゆは壊したパーツを丁寧に戻したあと、ティッシュを敷いたプラケースに置いて大切に保管。このあと最後の脱皮を行いさなぎになり、そして初夏には成虫になるかと思われます。
無事に成長して、まゆの外に出てくれる時が楽しみです。