ハシボソガラスにしつこく追い立てられるアオサギ

皆様こんにちは。水元かわせみの里の野間です。
今日はあいにくの雨模様。こういう日は、水元公園を出歩いている方もあまり多くないようです。カワセミもあまり騒いでもおらず、とても静かな一日……かと思いきや、急に頭上から大きな影が！！


＼アンギャ――――！！／

なんと、ハシボソガラスのつがいに追い立てられたアオサギが、突如としてかわせみの里前の水辺に飛来しました！

見てくださいこの鬼気迫る顔！全身の毛を逆立て、アオサギがハシボソガラスに全力の威嚇をしています。

そんなアオサギを取り囲み、アオサギの頭上スレスレをわざとらしく、執拗に飛び交わすハシボソガラスたち。

そしてそのたびに頭を引っ込め身を縮めるアオサギ。……うーん、なんだかイジメの構図のようです。

ハシボソガラスも繁殖期ですから、もしかしてここに来る前にカラスたちの巣にでも近付いたのでしょうか？

あまりに執拗な攻撃に驚きましたが、これだけ絡むからには何かしら重大な理由がありそうです。

とはいえアオサギの方がカラスより2～4倍近く重い鳥ですから、さほど動じないアオサギに根負けしたのかそのうちハシボソガラスたちもいなくなりました。

アオサギはその後、水面に向き直って魚を獲る構え。およそ3分ほどの攻防でしたが、どうやら危機は去ったようです。

雨模様の中、静かなかわせみの里にふいに訪れた生きものたちの喧騒、その一幕でした。