皆さま、こんにちは。コバヤシです。
3月26日(土)に、自然学習講座「はじめてのコケ観察会」を行いました。
講師は、「コケはともだち」「特徴がよくわかるコケ図鑑」などの著書もある、藤井久子先生にお越しいただき、水元公園の様々なコケを観察しました。
はじめに、水辺のふれあいルームにて、コケについて簡単にお話をいただきました。
コケとは原始的な植物であり、花粉ではなく胞子を飛ばして繁殖します。また根っこがなく、代わりに仮根(かこん)と呼ばれる部位で岩場などにも張り付き、道端や石垣、街路樹など様々な場所に生えるのですが、小さな存在なので気にする人はなかなかいません。
しかし、近づいてよ~く見てれば、コケの中にも様々な形・種類があり、そこには小さな森のような魅力的な世界が広がっているのです。
というワケで、お話の後は早速野外に出てコケの観察です。
キャンプ場近くのエノキの木で、ルーペを用いた観察のコツを教わりながら、実際にコケの世界をのぞいてみます。
すると、葉や胞子体の形の違いなどから、ヒナノハイゴケ、カラヤスデゴケ、タチヒダゴケなど3種類以上のコケが見つかりました。
(ヒナノハイゴケ)
(タチヒダゴケ)
タチヒダゴケの胞子体は、拡大して見るとまるでシラカシのドングリのように丸っこく、ツルっとしています。おお~、可愛らしい。こういう特徴が、ルーペだとよく見られて楽しいです。
そうしてコケの観察のしかたを学んだところで、次はポプラ並木に向かい、園路脇のアスファルトの隙間に生えるコケを観察しました。
前もって言っておきますが、これは体調が悪くてうずくまっているわけでも、何者かに触ひれ伏しているわけでもありません。
コケを観察するには、ルーペを目元にくっつけ、その状態でコケに近付いて観察します。つまり、全員コケ観察の基本姿勢をとっている状態!
足元のコケはこうするのがベストなのです。
すると、ホソウリゴケやハマキゴケなど、こちらにもいろんなコケが見つかりました。
(ホソウリゴケ)
その他にも、地面に生えるホウオウゴケの仲間や、岩に生えるケギボウシゴケなどを観察しながら、水辺のふれあいルームへ向かっていきました。
(ホウオウゴケの仲間)
(ケギボウシゴケ)
と、水辺のふれあいルームに入る前に、目の前のクヌギの生える通路の脇でちょっと変わったものを見つけました。
ナニコレ?きの●の山?
実はこれもコケの一種で、ジンガサゴケと言います。
キノコのように柄が伸び、傘のような胞子体が特徴的です。
かわせみの池と通路を挟んだ壁に生えていました。本当に、コケはどんなところにも生えてくるんですね!
最後は水辺のふれあいルームに戻り、見られたコケも含めて、ふりかえりのお話をいただきました。
コケは草などの植物が生えるための土台ともなる重要な生きものの一つです。
しかし、近年はコケを観賞用に、山からごっそり採っていかれてしまうことが多いそうです。
むやみやたらと採っていかずに、ありのままの自然の姿を楽しんでもらえたら嬉しいです。
今回の講座を受けて、参加者の皆さまからは、
「一つの木にも複数のコケがついていることにビックリした。」
「すべてが同じしゅるいのように見えていたが、それぞれ違う形であることに気づいた。」
「道に生きているコケも観察していきたいと思いました。」
「新しい世界が広がっていて、とても楽しい時間を過ごせました。」
などの感想をいただきました。
講師を担当してくださいました藤井久子先生、
講座に参加してくださった皆さま、
お手伝いくださったボランティアの皆さま、
どうもありがとうございました。