皆さま、こんにちは。コバヤシです。
春になって色とりどりの花が咲き、公園の景色を賑やかに彩ってくれています。
そんな中、花だけでなく、葉っぱでも楽しい彩りを見せてくれる植物がいます。
例えば、アカメガシワ。
紅葉の時期でもないというのに、緑色の葉っぱの中に、赤い葉っぱが紛れ込んでいます。
・・・いや、紅色か?ピンク??なんて言えばいいんだ!?
アカメガシワは漢字で「赤芽柏(あかめがしわ)」と書くので、赤色ということで話を進めますね。
そしてその名の通り、赤い葉っぱはこの樹の新芽(新葉)で、それが芽吹く春の時期によく見られます。
じつは新芽や新葉の表面には小さな赤い毛が密生しており、それで赤く見えているのです。
なので、この赤い毛を指で擦って落としてみると、葉っぱ本来の緑色が顔を出します。
なんでも、新芽や新葉はまだ柔らかく弱いので、この赤い毛で太陽の紫外線から守っているのではないかと言われています。ほほぉ。
新葉は成長して大きくなるにつれ、赤い毛を落として緑色になっていき、一人前の(?)葉っぱになるというわけです。
中には、赤い毛が落ちてきて、グラデーションのかかった葉っぱも見られます。
秋は黄葉がきれいな樹ですが、名前の由来となった春の姿も、ぜひ観察してみてください。