皆さま、こんにちは。コバヤシです。
8月23日(日)に、今年度3回目となるキッズボランティア学習会を行いましたので、
今日はそのご報告です。
今回のテーマは「フン虫について学ぼう」でした。
”フン虫”とは、簡単に言うと『動物のフンを主食とするコガネムシの仲間』を指し、ファーブル昆虫記に登場するフンコロガシもその一部です。
先月のボランティア研修会でも同様のテーマを用いましたが、今回は”フン虫”と、その他フンに集まる昆虫の観察をメインに行いました。
水元公園内には、タヌキなどの野生動物が生息しています。
水元かわせみの里近くにも、タヌキがフンをするポイントがあるので(詳しくは2020年5月21日の記事「隣人ではなく隣狸」をご覧ください)、その場所でフン虫を探そうと思ったのですが・・・
なんとこの日はまたしても雨。
学習会が始まろうという頃にドバドバ降り始め、今回も実際に探すことはできなくなりました。
しかしこんなこともあろうかと、せめて生体を観察できるよう、私は前日にトラップを設置していました。
もう先月のようにはいかんぞ!
これは「ベイトトラップ」と言って、ペットボトルで地面に落とし穴を設置し、中にタヌキのフンを入れたお茶パックを吊るして、そのフンのにおいでフン虫を誘いこむものです。
トラップの回収だけなら雨でもできるので、キッズボランティアの子どもたちと傘をさして回収に行きましたが、回収してきたところで雨が止むというタイミングの悪さ・・・。
まぁ言いたいことはいろいろありますが、自然現象なので仕方ありませんね。(涙)
そんなこんなで回収してきたトラップを皆で確認したところ、
ボランティア研修会でも登場したコブマルエンマコガネが入っていました。よかった!
左の背中(前胸背)に大きなくぼみがあるのがオスで、右がメスです。
キッズボランティアの子どもたちは、普段は見る機会のないフン虫を楽し気に観察し、
この他にも、トラップに入っていたヒゲジロハサミムシやコツチカメムシなど、
フン虫以外の昆虫もしっかり観察して同定していました。
フンのにおいに誘われてきたのならば、彼らもフンを食べるということ。
実際、彼らがフンに食いつく姿も水元公園ではよく見られます。
動物のフンの分解には、フン虫をはじめ様々な虫たちが関わっているということが見られ、
良い学習会になりました。
また機会があれば、今度は皆と実際にフンの所へ探しに行きたいなぁ。