皆さま、こんにちは。コバヤシです。
ご報告が少し遅くなってしまいましたが、
8月9日(日)にキッズボランティア活動で、今年度2回目となる学習会がありました。
今回は夏ならではのテーマとして、「セミのぬけがら標本作り」を行いました。
生きものの標本というものは、その生きものについてたくさんのことがわかる大切なものです。
「いつ、どこに、何の種類の生きものがいたのか?」
それを記録として残す時、標本があれば、それが証拠にもなります。
今回は、その標本の作り方を学ぶため、作るのが非常に簡単なセミのぬけがら標本を作製し、
同時に、水元かわせみの里周辺に生息するセミの種類や数についても調べてもらいました。
まずは、水元かわせみの里周辺でセミのぬけがら集め。
樹の幹、枝、葉、道端にある木の杭など、次々と見つけては袋に入れていきます。
ぬけがらを探しながら、アブラゼミやニイニイゼミなど、成虫もたくさん見つけました。
中には真っ昼間から羽化しているアブラゼミも。本来は夜に羽化しているものなので、ちょっと珍しいシーンでした。
そうこうしながらぬけがらを集め、水辺のふれあいルームに持ち帰って集計。
結果、
アブラゼミ106匹
ミンミンゼミ50匹
ニイニイゼミ75匹
合計231匹のぬけがらが見つかりました!
探索時間は40分ほどでしたが、それでもこれだけ見つかるものなんですね。
というか、まだまだありそう・・・。
水元公園ではツクツクボウシやクマゼミの鳴き声も聞こえるのですが、今回は発見ならず。
こちらはまた別の日に探すとしましょう。
次に、調査結果の証拠資料として、セミのぬけがらを標本にします。
さすがに231匹も標本にするのは骨が折れるので、今回は各自が採集した中で最もお気に入りの(状態がきれいな)ぬけがらを選んでもらいました。
冒頭にお話しましたが、セミのぬけがらを標本にするのはとっても簡単。
台紙(今回はダンボール)にセミのぬけがらを置き、背中側から虫ピンを刺して固定します。
ここにラベルと言って、標本にしたぬけがらの種名、採った場所、日付、採取者の名前を書いて完成です。
皆が作ってくれた標本は、調査結果をまとめたポスターと一緒に展示してあります。
ご来館の際には、標本の見本としてもご覧になってみてくださいね。
※ぬけがら標本は非常にデリケートなので、触らずに見るだけにしておいてくださいね。