皆さま、こんにちは。コバヤシです。
先日、水元かわせみの里に、ヒドリガモの糞についてのお問い合わせがありました。
「ヒドリガモの糞と言われているものは、もしやペリットなのでは?」というものです。
(ヒドリガモ)
ペリットとは、鳥類が胃の中で消化しきれなかったものを口から吐き出したもののこと。カワセミの場合は、魚の骨やエビ類の甲殻などが塊になって吐き出されます。
ヒドリガモの糞は、水元公園では、今は水元大橋~はなしょうぶ園にかけてたくさん見られますが、ハトやカラスなんかが排泄するペチャペチャした糞とは違ってしっかり固まっているので、「ペリットの可能性もあるのでは?」と思われたとのこと。
私としては、アレはさすがに糞ではないかと思ったのですが、試しにインターネットで検索してみたら「実はペリットなんです」と書かれている記事も多々あり、なんと糞説とペリット説に二分されていました。
念のため、行徳鳥獣保護区で野鳥の調査・研究・保全等の活動をされている行徳自然ほごくらぶさんにもお尋ねしてみたのですが、結論から言って、
やはり糞だと思いますとのことでした。
カモ類は砂嚢が発達しており、固めの食物も強い力で粉々にできるので、未消化分はペリットにするよりも糞に固めて排出していると思われ、
実際、保護飼育していたものも含め、カモ類がペリットを吐くところは見たことがないとのこと。
また、バーダー誌1997年4月号の特集記事でも、ペリットを吐き出す鳥として60科以上の鳥類が挙げられているものの、カモ類は含まれていないそうです。
インターネットは、時に情報の真偽が判らなくなることや、誤認されがちなことが多いです。
今回頂いた情報やご意見は充分信頼に足り得ると思えますし、私も糞かと思います。ただ、証拠映像があるワケではないので、どーしても気になる方はぜひご自身の目で確かめてみてください。
最終的には、やはり自分自身で見たこと・経験したことから学ぶのが一番大切です。
私も胸を張って「これは糞!」と言えるよう、現場をおさえることに挑戦してみようと思います。
動画なんか撮ることができた暁には、一応また【閲覧注意】とか付けてブログ記事に投稿しますね。
行徳自然ほごくらぶの皆さま、貴重なご意見を頂き、ありがとうございました。